地球上には何万、何億もの種類の生物がいる。もともとは一つであった生物が、なぜ進化したのか?東北大学河田雅圭教授は、その謎を探る研究者である。彼は、身の回りの進化を観察することで、生物が進化するメカニズムを解明しようと考えている。進化のきっかけは遺伝子の突然変異だという。個体から子供が生まれるとき、オスとメスそれぞれ半分の遺伝子がコピーされるが、その時2個以上の突然変異が起きるのだという。しかし、突然変異がおきて変化が生まれたとしても、変化した個体の遺伝子が集団の中に広まらなくては集団自体に進化は起こらない。さらに集団が進化したとしても、今度はその集団が完全に違う2つ以上の集団に分かれなければ地球上のこれだけの多様な生物は存在し得なかったはずである。河田さんは、進化は、個体間の関係であったり、環境であったりとちょっとしたした変化で起こると考えている。彼は、身近な生物の中に起こる進化を観察し、さらにはそこから導き出した予測を検証するために、世代交代の早い人工生命モデルを飼い、進化メカニズムの解明に挑んでいる。
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